発達障害児が受けている運動療育とは?運動療育で行われるメニューを紹介
体幹を鍛える筋力トレーニング
体幹とは、まさに体の幹となる胴体のこと。木に例えると、枝を支える幹の部分です。体幹を鍛えることは、歩くことや手先を動かすことなどあらゆる運動の元となります。上手に歩けない子、手先を使った作業が苦手な子も、まずは体幹を鍛えることで改善を目指していくのです。
体幹トレーニングはトランポリンでジャンプ、トンネルくぐりで四つんばい歩き、片足でポーズをとるダンスなどで楽しみながらいつの間にか鍛えられていくよう考えられています。
体のバランス力を強化するバランストレーニング
立っていても歩いていてもフラフラする、床に叩きつけて弾ませたボールがキャッチできないといったバランスの弱さも、運動療育で改善を促すポイントのひとつ。体幹を鍛えることでもかなり改善が見られますが、それに加えてバランス感覚を養うプログラムを提供している施設もあります。
バランス感覚を養う運動のひとつが、平均台です。高さのある平均台は危険なので、床に印をつけて細い道を歩く練習から始めることも。平均台はバランス感覚を養うとともに、集中力の強化にも役立ちます。
ボール運動で協調性機能を高める
ボールを使った運動は、サッカーやドッジボールに代表される複数人で遊ぶものがほとんどです。運動療育でも、ボールを使う集団運動は積極的に取り入れられています。
ボール運動は、例えば「パスをしてほしい」「今がチャンスだから動いてほしい」といったようにほかの子どもとのコミュニケーションが不可欠です。体を動かしながら楽しむボール運動の中で、相手がどう考えているか、どのように伝えたらいいのかを自然と学び取っていきます。